コラボ作やミックステープも含めて年に数作を投下してくるオークランドの顔役だが、ソロは昨年の『N.E.R.N.L. 2』以来か。三十路に突入して思うところがあったか、今回は故人に捧げる曲も多く、自身の足取りを感慨として語る側面が目立つ。全曲を手掛けるAK47のビートもサグい哀感を湛えてやたら苦い。2パックのスピーチを挿入したそのものズバリな“Since Pac And Dre”とハードコアなギラギラ系の“U Feel Me”が出色。