ラテン音楽にも取り組んだ前作ほどではないものの、モータウン・ビートを敷いてみるなど今回もまた曲調の幅は広い。時折顔を出す大らかなアメリカーナはファンが求めるトレインらしさ以外の何物でもないが、ソウル・ポップ路線こそ現在の彼らの魅力と考えたほうがより楽しめるはず。わけても、マーシャ・アンブロージアスと軽快に掛け合う“Wonder What You're Doing For The Rest Of Your Life”がゴキゲンだ。