72歳でこのような大傑作をものにするとは驚きだ。マイケル・ブーブレスティーヴィー・ワンダービリー・ジョエルら男性トップ・シンガーたちとの夢のデュエット集だが、彼女に対する男性陣の敬意とバーブラの母性のような温かみが、すべての曲で理想的に溶け合っている。わけても、ベイビーフェイスが編曲を担当したライオネル・リッチーと歌う〈追憶〉の美しさたるや。来年のグラミーはこれに決まりかな。