サイケデリック・ソウルファンク、そしてレゲエの要素を強く感じさせる新作。滑らかで骨太なグルーヴ、民謡や歌謡曲のポップさを抽出したソングライティングも、過去最高レヴェルに充実。詞には〈3.11〉以降の社会情勢への反骨心が滲み、エノケンの“これが自由というものか”のカヴァーも強烈だが、反レイシズムなどの具体的なテーマを、あくまで詩的にユーモラスに表現しているのが彼ららしい。