ミニマルなギター・サウンドを幾層にも重ね、マニュエル・ゴッチングばりの緩やかなトランス・アトモスフィアを構築する元エメラルズマーク・マグワイアクラウトロックというキーワードももちろん彼のスタイルを語るうえで不可欠なものだが、今作ではECM作品のようなジャズ/現代音楽の要素が顕著に。とはいえ、最後にややロックっぽい展開を見せる点が人懐っこく、実にこの人らしい仕上がりだ。