INTERVIEW

綾野ましろ “ideal white”―真っ白な新風は、いつも北の大地から吹く!

【二次元以上。 brilliant sounds from 2D and over】アニメ関連の素敵音楽にフォーカスする連載! vol.10 Part.1

綾野ましろ “ideal white”―真っ白な新風は、いつも北の大地から吹く!

 北の大地からまたひとり、無限の可能性を秘めた女性シンガーが鮮烈デビューを果たす。藍井エイルを世に送り出した安田史生が新たにプロデュースを手掛ける綾野ましろは、北海道の洞爺湖町出身。アニメ音楽専門誌「リスアニ!」の付録CDでプレ・デビューを飾った後、この秋にスタートしたTVアニメ「Fate/stay night」のオープニング・テーマ“ideal white”でメジャー・デビュー。まだ幼さの残るキュートな声とは裏腹な、圧倒的にパワフルな歌いぶりで一気にトップをめざす。

綾野ましろ ideal white ARIOLA JAPAN(2014)

 「藍井エイルさんの歌と安田史生さんに出会ったことが、いままででいちばんの転機になっています。札幌で音楽の専門学校に通っていた頃、自分の音楽性がわからなくて悩んでいた時期に藍井さんがデビューされて、同じ北海道出身ということで衝撃を受けたんですよ。当時はアニメソングというジャンルも知らなかったんですけど、考えてみれば最初に買ったCDは玉置成実さんの“Believe”(『機動戦士ガンダムSEED』の主題歌)だったし、意識せずにいわゆるアニソンはよく聴いてたんですよね」。

 本屋もCDショップも、ましてやライヴハウスもない場所で育った彼女が最初に好きになったのは、小学生の頃に雑誌で見つけたL'Arc~en~Cielthe GazettEなどのロック・アーティスト。その後、自分の音楽に迷い惑うことがあったものの、安田との出会いが原点に戻らせてくれたと振り返る。

  「うまくいかないことが積み重なって、周りの人に心を開けなくなった時期があって。ヴィジュアル系やロックが好きですとか、隠してた部分があったんですけど、(安田さんに)〈カッコイイじゃん〉って言ってもらえたから、〈ですよね!!〉ってすごい素直になれた(笑)。〈君のやりたいことをやらせてあげたい〉〈私もやりたいことを言います〉って、そこから始まったんです」。

  “ideal white”は、切ないメロディーとダンサブルな4つ打ちのリズムを備えた、疾走感に溢れるドラマティックなロック・ナンバー。アニメの世界観やキャラクターのイメージに寄り添い、〈理想の白〉をテーマにした歌詞を歌う姿は、小柄でキュートなルックスに似合わずとても凛々しく力強い。

  「自分の正義に対して曲げない強さを意識して歌ってます。サビの〈正解なんてひとつじゃないんだよ〉という言葉とか、私自身にも重ね合わせてすごく共感しますね。ただ、“ideal white”は私のデビュー・シングルでもあるけれど、『Fate/stay night』のファンの思いもあるじゃないですか。ちょっと前に先行上映会に行かせていただいたんですけど、作品を制作している側の熱気も、お客さんの熱気もすごかったので、みんなの思いも一緒に伝えていかなきゃいけないと思いました」。

 これから音楽で何を伝えていきたい?と尋ねると、しばし熟考。そして出てきた答えは、瑞々しい未来への希望が溢れる決意表明だった。

 「私は不器用で、友達を作るのが下手だったんですけど、好きなアーティストがきっかけで繋がることのできた人がたくさんいたんですよ。そこが居場所になっていったので、今度は綾野ましろの音楽で、聴いてくれる人が自分自身の居場所を作ってくれたらいいなと思います。音楽には人と人とを繋ぐ力があるし、伝える力を持ったアーティストになっていきたいです。がんばります!」。

 

▼関連作品

左から、藍井エイルのニュー・シングル“ツナガルオモイ”、玉置成美“Believe”を収録したコンピ『「機動戦士ガンダムSEED」COMPLETE BEST』(共にソニー)

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