やたらアイドルとアーティストの境界にこだわったり、妙に音で区分したがる人もいますが……それでも、いわゆるK-Popブーム以降のサウンドの浸透やいわゆるアイドル元禄時代による集団女子ポップの地位向上、ダンス文化の普及といったプロセスを経て、日本でも海外のメインストリームと同じようなポップ・アクトの在り方が認められる時代は訪れつつあるように思います。

Giselle4 LOVE-A-DUB ユニバーサル(2014)

 そこで紹介したいのが、大阪から登場したダンス&ヴォーカル・グループのGiselle4。もともとダンス・スクールで出会ったSAKIMIYUMAMISERIの4人に共通する憧れのアーティストはビヨンセ。そんなわけで、グループ名は彼女のミドルネームとロマンティック・バレエを代表する演目「ジゼル」に由来しているそう。10年以上のダンス歴を通じて培ったスキルをベースにストリート・ライヴを重ねてきた彼女たちは、今回のメジャー・デビュー・シングル“LOVE-A-DUB”でもその実力を全快にしています。EDMも取り込んだ世界的なR&B~アーバン・ポップのスタンダードをキャッチーに咀嚼した全3曲は、可愛くてカッコ良くてエッジーでポップな楽曲と共に、Giselle4の現在進行形と未来を指し示すかのよう!

 

 

▼Giselle4の作品 

左から、2013年のミニ・アルバム『Giselle4』、2014年のシングル“STEPPIN' BACK”(共につばさレコーズ)
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