DISC GUIDE

ディスクで振り返る、〈避けられない終わり〉に至るまでの歩み

ROYKSOPP 『The Inevitable End』 Part.2

“Eple”にアーランド・オイエ参加曲“Poor Leno”という2大ヒット・シングルを生んだファースト・アルバムにして出世作。多くの人が北欧に対して持つイメージを具現化したような、幻想的で透明感のあるブレイクビーツはヨーロッパで喝采を浴び(後にUSでも!)、一大センセーションを巻き起こした。

 

 

ペット・ショップ・ボーイズへの愛が随所で見られるキラメキ度アップの2作目。明瞭なポップ化が進行しているが、彼ら特有の神秘性もしっかり維持されている。セロニスR・ジョーンズナイフカリン・ドレイヤー・アンダーソン嬢をゲストに招きつつ、メンバー自身もヴォーカルに初チャレンジ。

 

 

結成10周年の節目を飾った本作は、ダンス・ミュージックとしての機能性を高め、アップリフティングな方向へと重心を移した一枚に。リッキ・リーや後にコラボを重ねていくこととなるロビンもヴォーカル参加した賑々しく躍動する仕上がりで、非常にポジティヴなパワーが漲っている。

 

 

昂揚感に満ちた前作『Junior』と対をなすこのアルバムは、落ち着いたトーンで統一されたインスト集だ。ひんやりとしたアンビエンスや重厚でミステリアスなシンセ音が彷徨い、アートワークのイメージ通りダークな世界観が広がっていく。彼らの代名詞である憂いを帯びたメロディーの美しさが際立つ一枚。

 

 

レア・バードヴァンゲリスなど、深淵な森へと導くようなセレクションが冴える夜聴きミックスCD。シリーズ恒例の本人たちによるエクスクルーシヴ曲では、夢見心地のエレポップ“Daddy's Groove”と、クール&エモーショナルなデペッシュ・モード“Ice Machine”のカヴァーを披露している。

 

 

互いに才能を認め合い、これまでに何度も共演してきたロイクソップとロビンが連名で発表した5曲入りのEP。アーティスティックな感性を全開にしたテクノやシンセ・ポップで構成され、どれもアトモスフェリックかつエッジーな耳触りで刺激的だ。PVと合わせて聴けば、より作品への理解が深まる。

 


 

 ロイクソップの描く人懐っこくもクールなサウンドは、リスナーだけでなく数多くのアーティストを惹き付けてきた。それゆえに外仕事も引く手数多なのだが、ここではそのなかから代表的なものをいくつか紹介していこう。まず真っ先に思いつくのが女性シンガーとのマッチアップだ。フロストの『Melodica』(2003年)やアニーの『Anniemal』(2005年)、そして盟友ロビンの『Body Talk』(2010年)で見せた、各人のヴォーカルを立たせながらロイクソップのカラーをバランス良く調和していくプロデュース・ワークは非常に秀逸である。

【参考動画】ロビンの2010年作『Body Talk』収録曲“Dancing On My Own”

 

 またリミックス仕事で言うと、特にフェリックス・ダ・ハウスキャット“What Does It Feel Like?”、ピーター・ガブリエル“My Head Sounds Like That”、ストリーツ“Weak Become Heroes”の3曲がフロアで大ヒット。ドリーミーであったり、エキセントリックに攻めたり、骨太かつ哀愁のある4つ打ちにしたりと、遊び心もチラ見せする大胆さが素晴らしい。そのほか、2人がファンを公言してきたデペッシュ・モードの“Puppets”を、デペッシュらしからぬ朗らかな一曲に再構築してみたり、レディ・ガガの“Judas”を、原曲のイメージを損なうことなくさらにダンサブルにビルドアップしてしまうなど、センスやスキルを感じさせる技あり仕事もCDで容易にチェックできるので、この機会にぜひ聴いてみてもらいたい。

【参考動画】ロイクソップがリミックスしたレディ・ガガの“Judas”

 

 

▼関連盤を紹介

左から、ロビンの2010年作『Body Talk』(Konichiwa/Island)、2011年にリリースされたデペッシュ・モードのリミックス盤『Remixes 2: 81-11』(Mute)、2011年にリリースされたレディ・ガガのリミックス盤『Born This Way: The Remix』(KonLive/Streamline/Interscope)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

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