UKベースドラムンベース・シーンの活況を背景に息を吹き返し、かつてのブランド力を復権しつつあるメタルヘッズレンズマンに続いて送り出す刺客は、ティービーが主宰するサブタイトルズにてダーク・スタイルのテクスチャーを精錬してきたグレッグ・ヘプワースジェイムズ・デヴィッドソンによるユニット=アルテリア・モーティヴだ。昨年のメタルヘッズ合流後、キラー・チューンを連発してきた彼らのファースト・アルバムとなる本作は、ダーク&テッキーな質感の音でアグレッシヴに埋め尽くされ、ゴールディーの満足気な顔も思い浮かびそうなサイバー空間を作り出している。3曲のヴォーカル・トラック以外はコンビだけで作られており、そんな点からも自信の程が窺い知れるスキのない出来だ。