エリック・ベネイ主宰レーベルに移籍しての3年ぶり4作目。そのベネイとのデュエット“My Love”や、歌も音も徐々に熱を帯びてゆく表題曲などで成熟した歌声が色香を放つ様子が素晴らしく、ソングライトしたエステルのお株を奪うようなディスコブギー曲“Hey Boy”の華やぎも極上。かつてのゴアペレにあったオルタナティヴな印象はここにはなく、オーセンティックなR&Bの旨味に溢れた好盤となっている。