SOULS OF MISCHIEF 『93 ’Til Infinity』 Jive(1993)

ファーサイドらと共に90s西海岸の〈良心〉とされたグループの初作。「ハッキリ言ってタイトル曲だけ鬼ループしてました(笑)。僕が初めてラップを乗せたインストでもあります」。

 

 

WILL SMITH 『Willennium』 Columbia(1999)

近年は俳優業メインなオールド・スクーラーのソロ2作目。大ネタ使いのキャッチーなヒット曲を多数収録。「CDとしては一番聴いたアルバムかもしれません。フレッシュ・プリンス名義だったり、活動自体がおもしろかったです」。

 

NICE & SMOOTH 『Ain’t A Damn Thing Changed』 RAL(1991)

実は硬派なNYのデュオによる、鼻歌メロウな“Cake And Eat It Too”が人気の2作目。「この時代のものでは一番聴いたアーティスト。メロが本当に気持ち良いですね」。

 

BUSTA RHYMES 『The Big Bang』 Flipmode/Aftermath/Interscope(2006)

DJスクラッチ製“New York Shit”が世界中でジャックされ、YouTube普及期を象徴するヒットに。「トゥイスタと並ぶ早口先生のバスタ。この一枚でやっぱりかっこいいと思わせてくれた。日本でもムーヴメントとなった“New York Shit”のジャックは毎日楽しみにしていました」。

 

ELISHA LA’VERNE 『Greatest Hits & Remixes』 brownsugar(2001)

日本発の名曲を連発したUKシンガーのベスト。T.Kuraの初期仕事としても重要。「2000年代初頭のR&Bで、フロアでもよくかかってましたね。リミックスの出来が良すぎてオリジナルよりも聴いてました」。

 

MURO 『K.M.W.』 Incredible(1999)

TwiGyの相棒でもあったキングのメジャー初EP。ジャジーな表題曲などはいまも編集盤などで聴ける。「いまもたまに聴くけど色褪せない。ラップを始める前から聴いてた貴重な一枚です」。

 

Naked Artz 『浸透』 Pヴァイン(1997)

MILIやK-ONを輩出した4人組の唯一のアルバム。DJ TONKのATCQ的な音作りで話題に。「アナログで持ってました。90年代のジャパニーズ・ヒップホップを象徴する作品だと思います」。

 

LUNCH TIME SPEAX 『BLUE PRINT MANEUVER』 EL DORADO(2001)

水戸から全国区の支持を得たトリオの、復刻されるべき初期曲集。「地方Bが徐々にピックされていった時代、僕らにとってLUNCHは希望の光でした」。

 

KICK THE CAN CREW 『YOUNG KING』 UTOPIA(2000)

KREVA、LITTLE、MCUによるトリオがインディーに残した傑作。「初めて見た時は衝撃的でした。デビュー時に似てると言われたのもいまとなっては良い思い出です(笑)」。

 

ISH-ONE 『NEXT』 YINGYANG(2012)

『IN PHASE』にも参加。TOCを含めて多くのMCがジャックした“NEW MONEY”も収録の代表作。「近年で一番くらった作品。自分という存在を除けば、いま一番好きなラッパーかもしれません」。