かつてキャット・スティーヴンスと呼ばれた男の5年ぶりとなる新作は、リチャード・トンプソンチャーリー・マッスルホワイトらが参加した原点回帰志向の内容となった。ブルージーな空気が包むなかアラブの薫りがフッと過ぎていく点も聴き逃せず、ボニー“プリンス”ビリーティナリウェンが参加した表題曲など、得も言われぬミステリアスな雰囲気を放っている。プロデュースはリック・ルービンが担当。流石の仕事だ。