際涯に、響く音

プログレ好きのおじさん達がホクホクしちゃう冬

プログレ好きのおじさん達がホクホクしちゃう冬

最近はPINK FLOYDの新譜を聴いたりYESのコンサートに出掛けたり、そしてGENESISのドキュメンタリーDVDを見たりしておりまして、一体今は何年で、僕は幾つなんだろうって考え込んでしまいますな(笑)。あ、KING CRIMSON『TARLESS』のボックスセットも買いました。まだ『RED』のボックスを全部聴き終えていないのに。

YESはね、良かったです。思ったよりずっとちゃんとしていました…って書くとなんだか酷くシニカルですが、もっとよれよれな演奏を覚悟していたものですからそのカクシャクとした佇まいに圧倒されてしまったのです。今回はアルバム『こわれもの』と『危機』の全曲演奏をメインとした公演だった訳ですが、改めて生で聴くと色々気 付くことが多かったですね。実はこのバンドって各曲中でコードを弾く人が殆どいな いので、アンサンブルが各楽器の単音の綴れ織りなのだ、とか。それでも重層コーラ スを含めて厚みを生み出すアレンジが素晴らしく、ホント、いいバンドだよなぁ。

そしてリズムがモタる直前、ギリギリのテンポ感でペキペキとしたサウンドを繰り出すSTEVE HOWEの演奏は非常にスリリングで、僕はほぼそこから目が離せませんでした。“MOOD FOR A DAY”で満を持して持ち出した本物のアコースティックギター(他の曲のアコギサウンドはエレキギターにエフェクトを掛けたもの)の演奏は誠に白眉でございましたよ。

 

追加演奏のどん尻、“OWNER OF A LONELY HEART”をSTEVE HOWEが弾くのはやっぱりちょっとアレだったかなぁと思いつつ、まぁお客さんに対するサービスとしてはアリ ってことで。なにしろとても満足度の高いコンサートで、たっぷり2時間の公演は見 応え聴き応え満点でした。

と、まぁまたもや大御所達のことを書いてしまいましたが、今日のメインはFMでござ います。77年にデビューした、カナダの方の(もう一つ英国に同名バンドがあるのです)FMですね。鍵盤奏者(兼ベース/兼ボーカル)のCAMERON HAWKINS以外のメンバーは常に流動的ながら、今も散発的に活動を続けているちょっと通好みのバンドです。

このFMはカナダ産でトリオ編成というデビューでしたから、多くの聴き手がRUSHのよ うなサウンドを期待したであろうことは想像に難くありません。しかしそのサウンドの耳触りは思いのほかソフトで、(演奏自体は相当テクニカルなのに)印象として残るのは〈これ凄くポップよね〉というものでした。そうかと思えば次作ではインストゥルメンタルをメインに据えた技巧派まる出しのアルバムを出してみたりして(後の アルバムを含めると、この2ndアルバムがやや特殊ということになるのですが)、なか なかに油断ならないバンドなのです。

昨年の晩秋にデビュー作『暗黒からの使者』(77年)~4枚目『廃れた都市』(80年) がリマスター再発されていますのでご興味があれば是非。個人的には3rdアルバムの 『超時空査察』(79年)が特に好きです。共感はあまり得られないであろう自説です が、このアルバムは後の英国ポンプロッカー達に結構影響を与えているのではないかと思うのです。例えば3曲目の“HORIZONS”なんかはPALLAS辺りのバンドが相当参考にしたのではないかと…あー、貼り付けられる音源がありませんねぇ…残念。

で、そのFMが2006年〈NEARFEST〉に出演した際のライブがCD+DVDでつい先日リリース されました。これがまた非常に良くてですね。この時のメンツはCAMERON HAWKINSとMARTIN DELLEER(ドラムス)という初期ラインナップにCLAUDIO VENA(バイオリン/ マンドリン)を加えたトリオ編成です。 NASH THE SLASH(もちろん通り名です)や BEN MINKではないのが少し残念ですが(あー、動いてるBEN MINK、見たいなー)、タ イトかつ余裕綽々な演奏は同時にとても楽しげでもあり、なんだか凄くカッコイイのです。1stアルバムから6曲、3rdからは3曲、4thから1曲に新曲2曲という選曲もオー ルドファンには嬉しいところで、これはねぇ、これは実に素晴らしいライブ盤ですよ。

しかしこちらも、なにも貼り付けるモノがないのだ。

僕の作文だけじゃいかにも弱いよなぁ。お題のチョイス、失敗したかなぁ…なんて悔やんでみても遅いのでそのままアップしちゃいますけれど。

【プロフィール】
ターこう

ターこう

音楽とはあまり関係ない仕事でご飯を食べています。本当は音楽を聴くこと以外なにもしたくないのですが…。守備範囲は主にメタルとプログレ…だと思うのですがそう言い切る自信がありません。邦洋/新旧を問わずその時気になって聴いている音楽について書き散らかします。巷間の認知があまり高くないものが多いかと思います。

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