INTERVIEW

SHANTI 『SHANTI'S LULLABY』

新たな一面を覗かせる最新作は、大人のためのララバイ

SHANTI 『SHANTI'S LULLABY』

 「子供のための子守唄はたくさんあるけれど、大人のための子守唄ってあまりないですよね。全曲ララバイっていうわけではないんですけど、ちょっと癒されたりほっとするような楽曲を集めてみたんです」

 最新作『SHANTI'S LULLABY』は、昨年3月に発表した『Jazz en Rose』以来のオリジナル・アルバムとなる。1年半ぶりというと一般的にはそんなに長いスパンではないが、SHANTIにとってはずいぶん間隔が空いたという印象が強い。なぜなら、彼女は2010年に『Born To Sing』でデビューして以来、企画盤を含めて半年に1枚くらいのハイペースでアルバムを発表してきたからだ。しかし、もっとライヴに重点を置きたいという希望や、じっくり曲を書く時間が必要だということもあり、制作のペースをゆるめた。

SHANTI SHANTI'S LULLABY Columbia(2014)

 「ひとり旅もしてリセットは出来たんですけれど、その後急に声が出なくなって。ライヴをキャンセルしてしまったこともあったんです。それで、自分のことをあらためて見つめ直してみたんですよ。声の出し方やテクニックを見直したり、何のために歌っているのかをじっくり考えたり。そんなこともあって、自然にこういうアルバムになったんだと思います」

 たしかに、これまでのSHNATIがカラフルでポップなジャズを歌うイメージだとすると、今作は音数も控えめでシックな色合い。スティングの《フィールズ・オブ・ゴールド》から始まり、ビリー・ジョエルの《ララバイ》やジョニ・ミッチェルの《青春の光と影》など、内省的なカヴァー曲が多いのも特徴だ。

 「リッキー・リー・ジョーンズの《カンパニー》は、2作目の頃にやりたいと思ってたんですよ。でもその時点では、まだ恋愛の理解できない部分があって歌えなかったんです。今でもハードルは高いんですけど、自分なりに表現できたと思う曲のひとつです」

【参考動画】SHANTIの2013年作“Jazz en Rose”収録曲3曲のダイジェスト映像

 

 カヴァー以外にも4曲のオリジナルを収めているが、これらもアコースティックなアレンジにぴったりとはまり、違和感なく並んでいる。そして、西山“HANK”史翁木原良輔を中心に、岡沢章塩谷哲といったサポート・メンバーの起用も的確だ。とくに半数で参加した宮本貴奈が弾くピアノの音色が印象深い。

 「貴奈さんは、TOKUさんを通じて知り合ってはいたんですけど、一度も共演したことがなかったんです。みずみずしい女性らしいタッチのピアノを弾くので、今度はライヴでも一緒にやってみたいですね」

 普段と少し違う表情のSHANTIを感じられる本作が、ステップアップになるのは間違いない。すでに予定されている来夏の新作は「はじけた内容になる」というから、その対比も彼女の個性になることだろう。

 

LIVE INFORMATION
『SHANTI'S LULLABY』発売記念ライブ
○2/15(日) 東京・コットンクラブ
○2/18(水) 大阪・ミスターケリーズ
○2/19(木) 名古屋・ブルーノート
http://columbia.jp/shanti/

タグ
タワーアカデミー
pagetop