COLUMN

DJ SPINN from TEKLIFE~DJラシャドへの思いとジュークの熱気が消えることはない!

〈Hyperdub10 Closing Event〉Part.3

DJ SPINN from TEKLIFE~DJラシャドへの思いとジュークの熱気が消えることはない!

 「スピンは来年ハイパーダブからアルバムをリリースする予定なんだ。だから俺はラシャドが日本で素晴らしい時間を過ごしたのと同じように、スピンも日本に連れて行こうと思ったんだよ」。

 

 

 今回の来日ツアーにDJスピンがラインナップされている理由をコード9はこのように説明する。もちろんそれはテックライフのコンピレーション『Hyperdub And Teklife Present Next Life』がリリースされたというタイミングも考え合わせてのことなのは言うまでもない。 

VARIOUS ARTISTS Hyperdub And Teklife Present Next Life Hyperdub/BEAT(2014)

 テックライフとは、DJラシャドとスピンを中心に組織された世界最大規模のジューク/フットワーク集団である。とはいえ、そもそもこのアクション自体がラシャドの亡くなる前から描かれていたことは、5月にリリースされた10周年コンピ『Hyperdub 10.1』がテックライフ構成員でひしめき合っていたことからも推察できるだろう。ラシャドがシカゴの自宅で亡くなっているのを発見されたのは今年の4月26日。世界のジューク界に衝撃を与えた出来事を受け、遺されたスピンとハイパーダブは計画の主旨を練り直す格好になった。

 「『Next Life』はDJラシャドへのトリビュート・アルバムなんだ。このアルバムの収益はすべてラシャドの息子、チャドに贈ることになっている。アルバムを作るにあたって、シカゴやその他の場所からもテックライフのクルー全員に参加してもらった。俺には最初からアイデアがあったし、スピンは誰をフィーチャーするか明確に決めていたんだ。だから俺たちはそのトラックを全部集めて、そのなかで良いものをセレクトしたよ」。

 もともと地元シカゴの高校で知り合ったラシャドとスピンが結成したテックライフではあったが、彼らが世界中にネットワークを広げた結果、日本でもお馴染みのトラックスマンRPブーガント・マンら同郷の大物たちはもちろん、構成員は世界中に拡大。今回のコンピにもLAやNY、果てはベルリンやベオグラードのアーティストが参加して、ジューク/フットワークのフォーミュラの中でそれぞれのクリエイティヴな個性を見せている。大きな喪失に見舞われたシーンではあるが、スピンとテックライフの仲間たちは次なる熱狂を巻き起こすために前へ進んでいる。文字通りの〈Next Life〉はここに提示されているのだ。

 

 

▼『Hyperdub And Teklife Present Next Life』に参加したアーティストの作品を一部紹介

左から、DJラシャドの2013年作『Double Cup』(Hyperdub)、RPブーの2013年作『Legacy』、トラックスマンの2014年作『Da Mind Of Traxman Vol.2』(共にPlanet Mu)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

 

 

▼DJスピンの参加した作品を一部紹介

左から、2012年のコンピ『Shangaan Shake』(Honest Jon's)、ネナ・チェリーの2014年作『Blank Project』(Smalltown Supersound)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

 

 


Hyperdub10 Closing Event

【出演】コード9、フロストン・パラダイム、DJスピン、クーリーG
12/19(金)東京・渋谷WOMB
12/20(土)大阪・CIRCUS
http://www.beatink.com

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