ソンチャーチズとの絡みで知られるヴァンクーヴァーのマルチ奏者、パトリック・フィオーレのソロ・ユニット。この日本デビュー盤では、2000年代前半のフォー・テットを彷彿とさせるフォークトロニカと、ウォッシュト・アウトトロ・イ・モワのようにメロウなドリーム・ポップとの幸福な出会いが実現している。本人は大の4AD好きらしく、時折覗かせる耽美なロマンティシズムは、なるほど、そういうことか。