昨年9月のブルー・ノート75周年記念イヴェントで行われた、ロバート・グラスパーら豪華メンバーから成るブルー・ノートのスーパー・グループ=アワ・ポイント・オブ・ヴューのライヴ映像が、USのラジオ・ネットワーク〈NPR〉のサイトで公開された。

このグループには、グラスパーのほかトランペットのアンブローズ・アキンムシーレ、サックスのマーカス・ストリックランド、ギターのリオーネル・ルエケ、ベースのデリック・ホッジ、ドラムスのケンドリック・スコットが参加。ロバート・グラスパー・エクスペリメントのメンバーにして2013年作『Live Today』が高い評価を受けたデリックも含め、独自の音楽性で現代ジャズ・シーンを牽引する個性的な面々だ。

それぞれがさすがの技巧とセンスで聴かせる見事な演奏のなか、ハイライトのひとつと言えるのがリオーネル・ルエケ作曲の“Freedom Dance”(37分過ぎ~)。エフェクターや特殊奏法も駆使しつつ驚異のタイム感で魅せるルエケ本人のギター独奏に始まり、不思議なスキャット・ヴォーカルを交えつつ会場を自らの色に染めていく様子は圧巻! ほかの曲も名門レーベルを祝うにふさわしい気合いの入ったパフォーマンスなので、ぜひチェックしてほしい。