川谷絵音の〈幸せ溢れる〉マイ・スタンダード

GONZALES Solo Piano Sarl Gentle Threat(2004)

狂気、ですね。どうやったらこんなの思いつくんだろうっていうメロディーだとか、ピアノだけで魔力を放ってる。何遍でも聴けるし、聴きはじめたら止まらない、ここまで飽きの来ない音楽は僕のなかでは珍しいです。僕にとって、もはや生活の一部になってます。

 

ゆらゆら帝国 Sweet Spot ソニー(2005)

人生を変えられたというか、音楽観を根底から覆されましたね。それまでずっとコピー・バンドをやってたんですけど、ゆらゆら帝国を知って、聴けば〈このバンドの音だ〉ってわかるようなオリジナルのバンドをやりたいという衝動に駆られました。

 

スピッツ インディゴ地平線 ユニバーサル(1996)

やっぱり、バンド名の由来にもなってるコレ。最初はヒット曲として聴いてたぐらいだったんですけど、音楽を始めてから洋楽をメインに聴きはじめて、それがひと回りした頃で改めて聴いたら、これはカッコイイなと。こういうスタンスのバンドになりたいですね。

 


長田カーティスの〈幸せ溢れる〉マイ・スタンダード

ちょうどアルバムのレコーディング中に発表されたアルバム。曲自体はポップなのにサウンドとアレンジには円熟味と艶っぽさがある。『幸せが溢れたら』に入っている“心ふたつ”という曲のギター・フレーズは、『FLY』を聴いて感じたその渋さを自分なりに取り込んで反映させたもので、indigo la Endらしい曲なんですけど、とても新鮮な曲になりました。

 

くるり 『図鑑』 スピードスター(2000)

僕がくるりと出会ったアルバム。いまでも、これからも大好きなアーティスト。ポップス、ポスト・ロック、パンク、テクノ……なんでもありのアルバムで、掴みどころを探すのが難しい作品だと思う。それをどうにか掴もうと聴いてきたし、それが楽しくて仕方ない。いつでも僕をわくわくさせてくれる。

 

indigo la End 『幸せが溢れたら』 unBORDE(2015)

僕の今後の人生に影響を与える一枚です。

 


後鳥亮介の〈幸せ溢れる〉マイ・スタンダード

椎名林檎 『無罪モラトリアム』 ユニバーサル(1999)

ふと聴きたくなる、大好きな曲が入った一枚を選びました。時にはアグレッシヴに、時には曲に寄り添って牽引していく師匠(亀田誠治)のベースにはいまでもキッズの気持ちで憧れています。僕にとってはベースの教科書のよう。“正しい街”という曲が素晴らしく好きです。 

 

原田知世 『music & me』 In The Garden(2007)

子守唄のようなアルバムです。アレンジや曲はもちろん、歌声がとても素敵。キセルの辻村豪文さんが作曲された“くちなしの丘”という曲がたいへん好きで、一時期狂ったようにリピートしていました。

 

フィッシュマンズ 『98.12.28 男達の別れ』 ユニバーサル(1999)

ライヴ盤ですが、もう、曲順が素晴らしいです! 曲、演奏はもちろん、途中のMCで泣けます。“いかれたBaby”の〈悲しい時に 浮かぶのは いつでも君の 顔だったよ/悲しい時に 笑うのは いつでも君の ことだったよ〉――大好きな歌詞です。