LAを拠点に活動する男性3人組。すでに12インチや配信リリースでインディー好きのハートを掴んでいますが、正式なフル・アルバムはこれが初めてです。60年代のポップ・ミュージックから受けた影響を、ヒップホップ世代ならではの感性で消化。リンダ・スコット“I've Told Every Little Star”をネタ使いした“Misery”を筆頭に、すべての楽曲をサンプリング主体で作っていて、懐かしさ漂うメロディーと程良くダンサブルなビートにトロトロ。例えるなら〈アヴァランチーズmeetsタヒチ80〉といった感じでしょうか。何層にも重ねられたキラキラした音飾とは対照的に、やや冷めた雰囲気の歌唱がグッド! ドリーム・ポップの流れだけでなく、もっと広いフィールドで受け入れられそうな一枚です!