拠点パリで長きに渡りソロや自身の楽団を率いて精力的に活動してきたスペイン生まれのフラメンコ・ギタリスト、マヌエル・デルガドが初のリーダー作を発表。パーカッション、コントラバスとのトリオにヴァイオリンやシンガーを加え高い技術を持ちながらも難解さを感じさせない、メロディーやアンサンブルに重きを置いた流麗なプレイは聴くたびに深みを増す。とくにバンドネオンとのハーモニーは格別でフラメンコのもつ深紅の情熱とパリらしい美意識を見事に調和させている。フラメンコ・ファンだけでなくマヌーシュ・ギター、バンドネオン/アコーディオンが好きな方にもオススメ。