ベイエリアのシンガーの2011年作が流通開始。熱く歌い込んでもどこかクールさや清涼感を帯びた歌声も上々だが、何より楽曲の出来が良い。ストリングスを駆使し洒脱に仕上げた“Let's Go Back”などのアップから、疾走感あるアーバン・ファンク“Happy”、コズミックなネオ・ソウル“Love's Galaxy”までスタイルはさまざま。主役の声域は広くないものの、それを補って余りある良質な楽曲とメロディーが並ぶ秀作。