カナダのトロントに生まれ50年代にイギリスに移り住み、ロンドンのジャズシーンの創世期から活躍した重鎮トランペット奏者ケニー・ホイーラーのラスト・アルバム。キース・ジャレットを迎えた1975年のECMクラシック『ヌー・ハイ』や彼のソロを数多くフィーチャーしたデヴィッド・シルヴィアンの初期ソロ作を始め、その美しい旋律と端正なプレイは晩年も数多くの名作を生み出した。英国の次世代の精鋭達とともにロンドンのアビーロード・スタジオで制作された切なくも凛としたプレイがとても印象的な今作でも彼ならではの美意識に貫かれた見事なプレイを聴かせてくれる。

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