ますます無国籍感が増した、フランスとドイツと日本の血を引く歌手の新作。インド的な音階があったりパリの薫りが漂ったりと、自由に時空を超えているようだ。キラキラ輝く電子音を敷いたトラック上でフワフワと歌声が浮遊し、聴いている自分も空を飛んでいる感覚になる。また以前よりキャッチーなポップ曲を複数確認できるのも嬉しい。共同プロデュースを担当したヴァン・リヴァースの手腕による部分も大きいのだろう。