アフリカとブラジルを繋ぐ稀代のSSWチガナ・サンタナの3作目は前作以上に音数を抑えその余白に豊かな色彩をみせるアンビエントなDISC1とポリリズミックなパーカッションが全面に出たDISC2から成る2枚組。子守唄のような慈しみと温かみに溢れ時おり内省的な翳りをみせるチガナの歌声は前作以上に神秘的。そして変則チューニングされた5弦ギターのアルペジオ、柔らかく乾いたパーカッションが生み出すスピリチュアルな音世界に幽玄に響くコラやフルートが深みを加える。ブラジルやアフリカ音楽ファンだけでなくフォーク、ニューエイジまで幅広い層に聴いてほしい作品。