代々木第一体育館2デイズを成功させ、年内にはワールド・ツアーを開催と、右肩上がりの躍進を続ける6人が放つ3作目。ハンパない情報密度を誇るシングル曲をさらいつつ、ORANGE RANGENAOTOが手掛けたオリエンタルな高速ユーロ“NEO JAPONISM”、流麗なディスコ・ポップ“ダンス ダンス ダンス”、松隈ケンタらしいエモ・チューン“ブランニューワールド”など、6曲の新曲も投入している。今回も多彩の形容を超える音の乱反射に圧倒されるが、このカオスっぷりこそがでんぱ組.incの個性。ここに至って、アンバランスのバランスとでも言うべき不思議な安定感が生まれつつあるのがおもしろい。渋谷系譲りの洒落っ気とトチ狂ったテンションを同居させた清竜人のペンによる2曲が改めて最高!