DISC GUIDE

ポップ・グループらレジェンドの新作や新鋭ペティート・ノワールなど、いま聴くべきポスト・パンク・ガイド

【特集:PUNK NOT PUNK】 Pt.3

PUNK NOT PUNK
[ 緊急ワイド ]ポスト・パンクの鼓動が、ふたたび
暗黒の煌めきが世界を覆う。我々は不気味なビートに身を預ける以外、なす術はないのか……

 


 

あの頃の空気を蘇らせた、いま聴くべきスリリングな作品

 

GANG OF FOUR What Happens Next Metropolis(2015)

再結成後2枚目のアルバム。ジャキジャキしたリズム・ギターを核とするファンク味たっぷりのパンク・サウンドはますます鋭さを増し、インダストリアル・ノイズが冷酷なムードを助長。ローンレディら後進のラヴコールも相まって、いまふたたび黄金期を迎えようとしている。 *武田

 

 

PETITE NOIR The King Of Anxiety EP Double Six(2015)

〈ノワール・ウェイヴ〉を標榜する南アフリカの新鋭。この初EPでは、アフロビートやらドリーム・ポップやらディスコやらをゴッタ煮したサウンド上で、ソウルフルなヴォーカルを浪々と響かせている。ピッグバッグら偉大な先人に負けず劣らずの、挑戦的な姿勢&雑食性が素晴らしい。 *青木 

 

 

TACK>>HEAD For The Love Of Money Echo Beach(2014)

驚きを持って迎えられたこの復活作は、ボブ・マーリージェイムズ・ブラウンなど憧れのアーティストたちをカヴァーした一枚。激重の超絶ファンキーな演奏とエイドリアン・シャーウッドによる強烈無比なダブワイズは、絶頂期にあたるOn-U在籍時の音源と比べても遜色なし! *青木 

 

 

SCHNEIDER KACIREK Shadows Documents Bureau B(2015)

ステファン・シュナイダートゥ・ロココ・ロット)とスヴェン・カシレックがケニアを旅して完成させたコラボ盤。多彩かつ複雑なアフリカン・リズムとノイズ/インダストリアル風味な電子音がクールにせめぎ合う、クラウトロックポスト・パンク好き必聴の仕上がりだ。 *青木

 

 

ZUN ZUN EGUI Shackles Gift Bella Union(2015)

ファック・ボタンズの片割れが手掛けた、ブリストル在住の多国籍バンドによる2作目。同郷の先輩であるピッグバックと!!!周辺のNY勢を結ぶような、プリミティヴかつフリーキーな似非トロピカル・パンクを聴かせてくれる。フロア対応度の高い音なので、四の五の言わずに踊るべし。 *武田 

 

 

THE POP GROUP Citizen Zombie Freaks R US(2015)

35年ぶりとなるこの復活作は、ブロック・パーティラプチャーを手掛けてポスト・パンク再評価の気運を促したポール・エプワースのプロデュース。凶暴性こそ若干薄れたものの、パンクやファンクやダブをドロドロに溶かした不穏なサウンドは、ポップ・グループ以外の何ものでもない。 *武田 

 

 

VIET CONG Viet Cong Jagjaguwar(2015)

ウーマンの主要メンバーが結成した新バンドによるこの初作は、殺気立った鋭角ギター、陰鬱なダンス・ビート、デカダンなヴォーカル……と、どこを切ってもバウハウスへの愛がダダ漏れしたゴスい内容に。ポリティカルな匂いが感じられるバンド名も、非常にポスト・パンク的。 *武田 

 

 

ICEAGE Plowing Into The Field Of Love Matador/HOSTESS(2014)

フロントマンの別プロジェクト、マーチング・チャーチの新作も本企画にバッチリはまるが、ここではコペンハーゲン産の暗黒ダンス・ロック人気を決定付けた本隊の最新作をレコメンド。ブルースの匂いも漂うサウンドは、ニック・ケイヴの正統後継者と呼ぶに相応しい。 *武田

 

 

CARTER TUTTI Carter Tutti Plays Chris & Cosey CTI(2014)

スロッビング・グリッスルのヴォーカリストとシンセ奏者が、80年代にクリス&コージー名義で発表したナンバーをセルフ・カヴァー。金属的なビートが規則的に繰り返されるヒプノティックな仕上がりは、ファクトリー・フロアアントールドなどの〈ポスト〉な音とも完全にリンク! *武田

 

 

パンキッシュなインダストリアル・テクノで地下世界を騒然とさせたパウエル。さまざまなレーベルから発表してきたシングルから成るこの銀皿盤には、異形の暗黒テクノが満載……なのだが、〈テクノ〉とはいえ踊れなさと妖しさはアイク・ヤードあたりのファンにドンピシャか!? *青木

 

 

NENEH CHERRY Blank Project Smalltown Supersound/calentito(2014)

フォー・テットが手掛けた18年ぶりのソロ作。ジャズやベース音楽の意匠を、空間を活かしたバンド演奏と独創的なアレンジでまとめていて刺激的だ。リップ・リグ&パニックなどでマイクを握り、曲者揃いだったブリストル・シーンで存在感を光らせた往時の尖りっぷりが蘇る。 *青木 

 

 

SINKANE Mean Love City Slang(2014)

カリブーオブ・モントリオールのドラマーとしても活躍するシンケインの2作目は、ZEルアカ・バップのラインに並ぶ、アフリカ音楽とファンク/ソウルがカラフルに調和したミュータント・ロック盤。魅力的なファルセットやカントリー調の曲も飛び出すなど聴きどころ多し。 *青木 

 

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