2012年第8回浜松国際ピアノ・コンクールで、上原彩子に並ぶ日本人最高位の第2位受賞。現在ショパンの本場ポーランドに留学中の中桐望がショパン&ラフマニノフで待望のCDデビュー。普段演奏会などでもあまり聴く機会に恵まれない、ショパンの前奏曲がテーマのラフマニノフの大曲(約30分!)《ショパンの主題による変奏曲》は特に素晴らしい。繊細な表現が問われる楽曲で、普段はおっとりした感じの中桐さんがピアノに座った途端、何かが降りてきたかのようにラフマニノフが音で表現したかった想いを情感豊かに。メロディは勿論、低音の響きが特に美しい。

【参考動画】中桐望による2012年の第8回浜松国際ピアノコンクールでのパフォーマンス