2012年の活動再開から数えてすでに3作目というのが、バンドの好調ぶりを物語っている。オリエンタル風やウェスタン調が交差するお家芸の無国籍情緒はもちろん健在だが、いつにも増してストレートで溌剌としたポップ・チューンが多く、ネオアコ好きにもたまらない出来。ビドの酔狂な歌声とレスターのクールでキッチュなギターの絡みも含め、初期の名盤『Eligible Bachelors』を思わせるような好作だ。