この柔らかくて洗練された歌声は、春の陽光を浴びながら聴いていたいものだ。NYを拠点に活動を続ける男性シンガーの移籍作。ドナルド・フェイゲン作品などを手掛けたマイケル・レオンハートがプロデューサーとして、ジェラルド・クレイトンら新世代のジャズを担う音楽家がゲストとして参加している。ジャズとポップの両感覚を持ち合わせたAOR的なサウンドも心地良いが、それだけじゃない含みのある点がグッド。