ビョークの『Biophilia』に召喚され、新作ツアーへの参加も決定しているオーストリア生まれのパーカッショニスト。幻想的なハング・ドラムの音色と電子音の融合を図ったこのソロ作では、曲によってインディーR&B的な歌も加わるポップなエレクトロニカ盤に。ジャズや現代音楽の素養を感じさせる抑揚の効いた楽曲は、雰囲気重視の作品とは一線を画するもの。『Vespertine』のその先を描いたような素晴らしい一枚だ。