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潜入〈タワレコメン〉会議! 2015年4月度・洋楽編:春らしいギタポからゴリゴリのロックまで、全ノミネート作を観て聴いてチェック!

文/Mikiki編集部

 

全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんクリープハイプceroKANA-BOON、洋楽ではストライプスチャーチズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は4月度の洋楽編です!!

※決定ホヤホヤの2015年5月度のタワレコメンに関する情報はこちら

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タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。今回も音楽通のスタッフたちが〈これぞ!〉というオススメ作品を持ち寄り、タワレコメンの狭き門を通過するための熱いプレゼンを繰り広げました。何百タイトルという新譜のなかから候補作に挙がったのは……!?

寝不足気味のスタッフも多い(?)朝イチの会議室を春らしい爽やかなサウンドでリフレッシュさせてくれたのは、スウェーデンのインディー・ポップ・バンド、アルパカ・スポーツの2014年作『Sealed With A Kiss』。熱心なインディー音楽好きの間ではリリース当初から話題だった本作ですが、このたび日本での安定的な流通が確保できたこともありタワレコメンにエントリーとなりました。ネオアコギター・ポップ・ファンならタイトルからして即KO級の“Just Like Johnny Marr”をはじめ、この季節にピッタリな楽曲の詰まった一枚。

 

 

アルパカ・スポーツからの流れを汲むような甘酸っぱいメロディーを響かせたのは、ニュージーランド出身&現在は同国のクライストチャーチやNY、パリにメンバーが点在するユニット、ユミ・ゾーマの2枚のEPをまとめた編集盤『EP I & EP II』。海外メディアやブロガーからも熱い視線を集める彼らは、同郷の歌姫・ロードが惚れ込み自身のオープニング・アクトに抜擢したという逸話を持った折り紙つきのセンスの持ち主。ドリーム・ポップとソフト・ディスコを程よくブレンドしたサウンドはいままさに旬かも!

 

「再始動したライドの作品と並べたい!」という意見も飛び出したのは、ロンドンの5人組シューゲイズ・ポップ・バンド、ナイト・フラワーズが昨年リリースしたEPの日本編集盤『Night Flowers』。ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハートのメンバーもお気に入りという本格派で、ギターのウォール・オブ・サウンドに負けない甘美なメロディーの存在感や、透き通るようなヴォーカル/ハーモニーが秀逸。メランコリックな色彩を湛えたソング・ライティングの安定感がバッチリで、エヴァーグリーンな風格漂う良曲揃いの内容。

 

 

次は、BBCが選ぶ〈Sound Of 2015〉で2位に選ばれ、ブリット・アワードでも〈Critic's Choice〉を受賞するなど、すでに世界的なブレイクにリーチをかけた感があるUKのシンガー・ソングライター、ジェイムズ・ベイのファースト・アルバム『Chaos & The Calm』。「ジェイク・バグエド・シーランを超える逸材!」という煽り文句もあながち大げさに聞こえないのは、新人とは思えない滋味を感じさせるちょっぴハスキーな声と、ソウルやフォークの伝統を踏まえつつポピュラリティーを備えた楽曲が中心にあるから。でも……ルックスも良すぎてズルいよ!

 

春の陽気にボーっとしはじめていたスタッフ一同をファット&アッパーなビートで一気に目覚めさせてくれたのは、USはワシントンDC発のラッパー、フーディ・アレンの2014年作『People Keep Talking』。ようやく日本での流通がスタートした本作は、もともとは自主レーベルからのリリースながらエド・シーランをフィーチャーしたシングル“All About It”が大きくバズったことでも知られる注目盤。同ナンバーからも分かるように、いい塩梅にメロディアスなフロウがフックとなり、ヒップホップの枠を越えて広くオススメできる逸品です。

 

そんなフーディ・アレン以上の爆音でスタッフに喝を入れたのは、UK・シェフィールド出身のラヴレス兄弟によるロック・デュオ=ドレンジのセカンド・アルバム『Undertow』。アークティック・モンキーズの前座で脚光を浴び、日本でもライヴを披露したことのある彼らは、20歳そこそこという若さを武器に〈生き急いでる感〉丸出しのプリミティヴなガレージ/ロックンロールでUKを席巻中。同じUKから現れたロイヤル・ブラッドボッツ(みんな2人組!)あたりに反応した人はおさえておくべき作品!

 

続いて登場したのは、あのレッドブルの音楽レーベルからリリースした初アルバム『Megalithic Symphony』(2011年作)と収録曲の“Sail”がUSを中心に大ヒットとなったエレクトロ・ロック・アクト、エイウォルネイションのニュー・アルバム『Run』。本作の先行シングル“Hollow Moon(Bad Wolf)”も相変わらずの爆発力を持ったキャッチーかつへヴィーなナンバーで、イマジン・ドラゴンズマルーン5を引き合いに出すスタッフの言葉にも納得。これぞ現代のスタジアム・ロック!と言いたいスケールの大きなアルバム。

 

ここで、PitchforkやNMEといった海外メディアがゾッコンなメルボルン発のギター・ヒロイン、コートニー・バーネットの初アルバム『Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit』のソリッドなバンド・サウンドが会議室の空気を一変! カート・コバーンを彷彿とさせるレフティーのギターからダダ漏れのグランジガレージ臭が、オルタナ好きの鼻腔を刺激して止まないであろう本作。スリーター・キニーL7などの復活で盛り上がる〈ライオット・ガール〉旋風を後押ししそうなヒップなロック・アルバム!

 

ラストは「最近のタワレコメンにはあまりなかったタイプだけど持ってきました!」というスタッフの想いもアツい、テキサス出身の5人組ロック・バンド、その名もサンズ・オブ・テキサス(!)のファースト・アルバム『Baptized In The Rio Grande』。ニッケルバッククリードあたりに通じる男らしいゴリゴリのギターはもちろん、パンテラフィリップ・アンセルモスリップノットコリィ・テイラーを思わせるブッ太い咆哮、そしてメロディアスな楽曲までイケちゃうヴォーカルが最高。細かい説明よりも……とにかく聴くべし!

 

ということで、春らしい作品が続いた前半から後半に進むにつれ、サウンドのアツさがぐんぐんと上昇していったような今回のタワレコメン会議。悩んだスタッフたちが多数決で選んだのは……!?

 

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