DISC GUIDE

【その時歴史は動いた】第五十四回 やしきたかじん(2)

たかじんのその時々

やしきたかじん TAKAJIN ベルウッド/キング(1976)

  同時リリースの再デビュー・シングル“ゆめいらんかね”も収めたファースト・アルバム。たかじんが全曲を作曲し、高校時代の同級生だという荒木十章が全曲の作詞を担当している。恋のあれこれを描く世界はややフォーク的ながら、主役の歌唱は唯一無二。クニ河内プロデュースも含む布陣は次作『愛しのガール』(77年)にも引き継がれる。

 

 

やしきたかじん 明日になれば キング(1980)

 キング移籍後の初作で、以降もたびたび手を組む若草恵のポップなAORアレンジも耳を惹くサード・アルバム。作曲は引き続きたかじん自身で、作詞家には荒木に加え、山川啓介岡本おさみら大物を多数起用している。シングルのAB面となった表題曲と“今さら”を書いた来生えつことの邂逅を含め、以降の路線への橋渡しにもなった重要作だろう。

 

 

VARIOUS ARTISTS ベスト・オブ・ガンダム スターチャイルド(1982)

 いわゆる〈ファースト・ガンダム〉経由でたかじんの名を知った人も多いはず。劇場版の主題歌だった“砂の十字架”は谷村新司のペンによるバラードで10万枚以上のヒットを記録するが、後に本人は汚点として語っていたものだ。たかじん作曲の勇ましい緩急ディスコ・ナンバー“スターチルドレン”は密かに人気(作詞は富野由悠季!)。

 

 

やしきたかじん たかじん やっぱ好きやねん -シングル・コレクション- ビクター(2014)

 83〜90年のAB面曲から2010年の“その時の空”まで、ビクター時代の全シングル集。いわゆる大阪ソングを中心に、アーバン歌謡“ハーバー・ライト”やジャズの“思い出オン・ザ・ロック”などの歌唱が艶めかしい。移籍後の“東京”に加え、高田みづえなどで知られる“秋冬”のカヴァー(初CD化)がボーナス収録!

タワーアカデミー
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