狂乱のレイヴ・ムーヴメントを象徴するような形でデビューしたのが92年。あれから20年以上が経って、プロディジーがいまなお第一線で活躍し続けていようとは、当時誰が想像しただろう……ということで、6年ぶり6枚目のオリジナル・アルバム。怒りをぶちまけるようなリアム・ハムレットによるビッグなブレイクビーツ・サウンドにキース・フリントマキシムがヴォーカルで煽りまくるスタイルは不変。プロディジー節が全開、というかむしろ勢いを増している印象だ。EDMフラックス・パヴィリオンパンク系ラップ・デュオのスリーフォード・モッズといったゲストの振る舞いもイイ感じにプロディジー色に染まっている。元祖レイヴ系アーティストとしての意地を見せつけた形で、これならまだまだ彼らはイケる。