INTERVIEW

異色編成トリオ・TSUKEMEN、さまざまな作曲家による楽曲も収めて聴きどころ満載な初のオリジナル・フル・アルバム

異色編成トリオ・TSUKEMEN、さまざまな作曲家による楽曲も収めて聴きどころ満載な初のオリジナル・フル・アルバム

3人が新たに挑戦した初のフル・オリジナルアルバム

 今年メジャーデビュー5周年を迎える人気トリオTSUKEMENは、ヴァイオリン2本とピアノという異色編成で、柔軟かつ精力的な活動を繰り広げてきた。

TSUKEMEN Op.1~FRONTIER~ キングレコード(2015)

 4月リリース6枚目の新譜は、長年の夢だったという初のフル・オリジナル。タイトルはそんな新たな挑戦に因み、〈作品番号1〉を意味する〈オーパスワン〉と命名されている。収録曲はメンバーの自作&人気作曲家への委嘱作の全9曲。その中央に並ぶのが、デビュー当時から彼らを見守る長生淳渡辺俊幸の作品だ。

 「長生さんの《両如夢(ふたつながらゆめのごとし)》は、『源氏物語』の一節に由来。聴き手にも弾き手にもスルメのような作品ですね。試聴や演奏を重ねるほど味わいが出てくる(笑)。渡辺さんの《駆け抜ける情熱》は、同じコードが続くのが特徴。タイトルそのままに爽快なナンバーです」(TAIRIKU/vn)。

 当盤には2人の女性作曲家、轟千尋紅林やよいの書き下ろしも収録。KENTA(vn)によると、いい意味でどちらも女性らしく、しかも好対照だという。

 「クラシックや映画などで活躍されている轟さんの《novelette》は、慈愛に満ちていて、まるでマザー・テレサのよう。ご自身がピアニストでもある紅林さんの《21世紀の斜陽》は、バリバリのキャリア・ウーマンのようにカッコいい。“The・働く女”という感じです(笑)」

 他にもゲーム音楽の若き巨匠・近藤嶺が手がけた《SAMSARA》や、ウィーンで活躍する鬼才・Tscho Theissingの《ASTOR-SATOR》など、聴きどころが満載だ。

 「お2人とも今回が初委嘱。僕たちと同世代でもある近藤さんの作品は、サンスクリット語で〈輪廻転生〉という意味。Tschoさんはピアソラタンゴがモチーフになっています。TAIRIKU曰く、どちらも肉食気分の時に聴いて欲しいそうです(笑)」(SUGURU/p)。

 そして3人の自作。SUGURU《GOEMON★ROCK》、KENTA《雪原を越えて》、TAIRIKU《クリスマスベル~祈り》に関しても、TAIRIKUは聴きどころをユーモラスに語ってくれた。

 「やる気があれば何でもできる的な気分なら《GOEMON~》、晴れやかな光を自分の心にあてたい時は《雪原~》、自分の時間に一人でじっくり浸る際には《クリスマス~》がお薦めです」

 5月からはCD発売記念のライヴ・ツアーもスタート。これらの新作たちは公演を重ねるごとに磨き込まれ、充実と燃焼度もさらに増していくことだろう。

 

LIVE INFORMATION

TSUKEMEN Special Live 2015

○4/25(土)愛知・刈谷市総合文化センター アイリス
○5/4(月・祝)兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

TSUKEMEN LIVE 2015 ~FRONTIER~

○8/22(土)16:00開演 
○8/23(日)14:00開演
東京・紀尾井ホール  他、全国ツアー

www.tsukemen3.jp/

40周年プレイリスト
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