スリリングなフレーズと自由なリズム感覚、21世紀版の 「Eric Dolphy=Booker Little」と言ったら言い過ぎだろうか。新マンハッタン派・ポスト ‐ ブラッド・メルドー世代の中でピカ一の光を放つAmbrose Akinmusire(tp)、Taylor Eigsti(p)とLarry Grenadier(b)Eric Harland(ds)の強力無比なリズムセクションが参加。ゼーニャ・ストリガレフは、サンクトペテルブルグ~ロンドン~ニューヨークと活動場所を変え演奏してきた、フリーな精神と稀に見るスピード感で聴くものを圧倒する“爆裂アルト”。ハーランドの縦乗りリズムとの相性もピッタリ、全曲で新しい感性を光らせる。さらにジャコ派のTim Lefebvre(e-b)参加でサウンドは厚く、リズム感が迫ってくる。