インドネシアのシティー・ポップ4人組、イックバルが6月に来日公演を実施! 山下達郎や角松敏生を愛し、アーバン真っ盛りな昨今の空気にもジャストフィット。Maltineやアイドル・シーンにまで接点をもつ彼らのユニークな個性を、動画&音源てんこ盛りで改めて振り返ってみよう。

 

バンドは2011年に結成。昨年発表されたファースト・アルバム『Amusement Park』は、上掲したタイトル曲(PVの服装もキマリすぎ!)や、↓の“Love Me Again”のように美メロかつアーバン&グル―ヴィーな作風の一枚で、日本でも話題となった(レビューはこちら)。 



遡って2013年にはtofubeats“水星”のカヴァーが話題となり、そこからMaltineよりEP『Hope You Smile』を発表。昨年には“Don't Stop The Music”のアコースティック・カヴァーも披露している。さらに、〈堀江系ガールズ・グループ〉としてお馴染みEspeciaのデビュー・アルバムに楽曲を提供してアイドル・シーンにも存在感を示している。その提供曲“アビス”は本人たちによるセルフ・カヴァーもイイ感じだ。また、先頃リリースされたフル・アルバムが話題沸騰中のシンリズムとのコラボ曲“love sunset ”(Ano(t)raksのコンピ『Light Wave '14(Vol.2)』に収録』)も素晴らしい内容なので、このタイミングで改めて注目したいところ。  

 

職人気質のイックバルは、ほかにもカヴァーも多数発表。組み合わせ的にド直球の山下達郎やシュガーベイブはさすがのクオリティだし、再結成&〈フジロック〉来日で盛り上がっているライドの代表曲“Vapour Trail”をアコギ一本の弾き語りで気持ち良く料理していたりも。他にも今井美樹キリンジ電気グルーヴケミカル・ブラザーズなどヴァラエティー豊かな(だけど取り上げるのが頷けすぎる)レパートリーの数々が公開されている。 

 

そんなイックバルの初来日ツアーでは、Especiaやtofubeatsなど縁の深い面々に加え、okadadaNegiccoスカート星野みちるなど嬉しい顔ぶれが各地の共演者として名を連ねている。また、彼らのもうひとつの顔であるアコースティック編の特別公演が吉祥寺と神戸の2地区で決定。各地ライヴ会場では、大滝詠一の名盤『ロング・バケイション』のジャケット・イラストレーションでも知られる永井博氏のイラストを使用した、日本独自ジャケとなる『Amusement Park』アナログ盤も先行販売される。

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『Amusement Park』アナログ盤のジャケット



また、イックバルも出演する6月19日(金)のイヴェント〈DUM-DUM PARTY 2015〉では、ポスト・パンクの伝説ことレインコーツ(2010年の初来日公演も涙が出るほど素晴らしかった!)、元ヴィヴィアン・ガールズケイティ・グッドマンによるバンド、ラ・セラ(嬉しい初来日!)といった海外勢を中心に、OL KillerTWEEDEESNyantora食品まつり a.k.a foodmanなどジャンルの壁を軽々越えた豪華アクトの出演が決定済み。こちらも見逃せない!

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