INTERVIEW

日本のAORの女王・八神純子、初のフルオーケストラ公演が実現!

billboard Classics 〈八神純子 プレミアム・シンフォニック・コンサート〉

日本のAORの女王・八神純子、初のフルオーケストラ公演が実現!

――八神さんはデビューのときにその“声”に驚嘆させられ、以後、「八神純子を聴く」とは、わたしにとってその高音でのびる声の“つよさ”にカタルシスを感じること、にほかなりませんでした。1970年代から80年代へと変わっていく時期での、同世代的な共感もつよく抱いていました。
公演にあたって、以下、いくつかの質問をさせていただこうとおもっています。

 オーケストラのアレンジはどのようにおこなわれた--おこなわれている--のでしょうか? 今回の八神さんのコンサートにかぎらず、録音の際にも、通常アレンジは楽曲をつくった人(作曲した人)の抱いていた(曲の)イメージをアレンジャーがどのように具体化するか、というところにポイントがあるとおもうのです。八神さんの作品はすでによく知られていますけれども、そうした楽曲をあらたにオーケストラに、となると、どのように作業が進められたのか。具体的に教えていただけますか?

 「まずは重要な選曲から始まりました。私の曲で日本フィル交響楽団とコラボレーションをするにふさわしい曲というのを私は考えていたのですが、打ち合わせで驚いたことが…。考えられなかったタイプのダンス曲が先方から上がってきました。『バッキングボーカルなどはどうするのですか?』という私の質問に『それの全てを楽器でやるところが面白いのです』という答えが返ってきました。その時点で日本フィルとのコラボレーションが想像を上回るものになると感じました。私のヒット曲、それから最新の曲まで幅広い選曲をさせていただき、アレンジが出来上がるとデモ音源が送られてきました。素晴らしいものばかり。《ポーラースター》では、いままで一度やってみたかったアイディアをやっと形に出来ることにもなりました。これに関しては当日乞うご期待!」

――いまのことと関連するのですが、はじめての楽曲を録音するときのアレンジはどうされていたのでしょう? つまり、《水色の雨》でも《パープルタウン》でも、八神さんが楽曲を書かれたあと、どのようにしてあの(よく知られた)アレンジになったのか、を知りたいのです。たとえば、あるアレンジでは自分のイメージに合っていなかった、だから話し合いをして変えてもらった、とか。最初からイメージどおりになったが、それはこういうはなしをしていたからだ、とか。

 「あの頃の楽曲は、アレンジャー任せでした。正直言ってまだ私が出来ることは美しいメロディ、私の声に合ったメロディを書くことだけでした」

――オーケストラと、小編成のバンドの違いについて、作曲者として、また、実際に一緒に歌われるパフォーマーとして、感じていらっしゃることを教えてください。好きなひびき、や、好きな楽器、楽器の組み合わせ、などお教えください。

 「歌い手として、小編成のバンドで歌う時はそれをカヴァー出来るような計算を、トークであったり、あと歌唱ですと声の延ばし、音量、などテクニカルな部分でします。大編成になっても、それは変わらないのですが、出し惜しみしなくても良い(笑)と言うか、全力を出し切って歌うことが出来る、そして大編成の迫力を自分がリードするという自覚をしっかりと持ちながら歌います。大好きな管楽器、弦楽器、私のヒット曲には欠かすことの出来ない楽器ですが、それぞれのフレーズの素晴らしさはやはりシンセーサイザーでは完璧ではありません。今回のコンサートはそれの全てをやっと聴きながら歌える感動の場所となります」

――クラシック作品でお好きなものなどあったらお教えください。またそれはどうしてかもあわせてお願いします。

 「ショパンのノクターン。彼の繊細さ、優しさが表されている最も美しいピースだと思います。聴くと何故か涙が出てきます」

――初期のとても有名になった楽曲は大村雅朗さんの手でアレンジされたものでした。もし何か一言あれば、ぜひ。

 「大村さんなしではいまの八神純子はなかった。ヒットもなかったと思います。いま、一緒に仕事出来たらどんなに素晴らしかったかと…」

――ポール・モーリアが《水色の雨》をとりあげていますが、そのときのこと、また、モーリアのアレンジについて感じていることを教えていただけますか?

 「ポール・モーリアさんのバックで歌いたかった…と思ったのを思い出します」

――今回のオーケストラとのコンサートについて一言お願いします。

 「私の“夢”のひとつが叶いました」

――おはなしをうかがうことができ、とてもうれしくおもっています。コンサート、八神さんの音楽に親しんできた人たちのみならず、きっと何かを感じられるものになる、と信じています。ありがとうございました!

 

[LIVE INFORMATION]
〈billboard Classics 「八神純子 プレミアム・シンフォニック・コンサート」 〉
日時:2015年5月28日(木)19:00開演
会場:東京文化会館大ホール
出演:八神純子/山下一史(指揮)/日本フィルハーモニー交響楽団
http://billboard-cc.com/classics/2015/03/yagami/

40周年プレイリスト
pagetop