前作 『彼女』で世界デビューし、憂いを帯びたウィスパー・ヴォイスと浮遊音世界で聴く者を虜に。ブラジルに生まれ、アルゼンチンとフランスで育ったチェロ奏者/SSW、ドム・ラ・ネーナの唯一の世界観は本作でさらなる深化を遂げた。プロデューサーにマルセロ・カミーロ(EX ロス・エルマーノス)を迎え、多彩かつ幻想的でリズミックなアレンジも施された音空間が、ポルトガル語、スペイン語、フランス語など多言語が混じる独特の言葉の響きや透明感あるアコースティックな質感により深みを与えることに成功。突如、南米から現れた歌声と詩情溢れるサウンドスケープがフワフワと世界を包み込むのにそう時間はかからないだろう。