ニンジャ・チューンを離れて自主レーベルから発表したゴンザレスばりの美麗ピアノ・ソロ作品も話題となった才媛が早くも新作を発表。ピンチのトラックで往年のデボラ・ハリーが歌っているような、ファットな電脳ビートと危うい耽美な情緒の絡み合いは原点回帰の真骨頂。ミステリアスなエレクトリック・サウンドがみるみる現実感を奪っていく……この完成度にして何と2週間という早さで仕上げたというのも頼もしい。