COLUMN

アヴィーチーから[Alexandros]まで、マムフォード&サンズが過去作で提示したスタイル〈マムフォード・ジャム〉の影響

マムフォード&サンズ 『Wilder Mind』 Pt.2

世界中を呑み込んだ〈マムフォード・ジャム〉なる現象

【参考動画】マムフォード&サンズの2012年作『Babel』収録曲“ I Will Wait”

 

 軽やかに鳴るバンジョー、陽気な掛け声やユニゾン・ヴォーカル、ダンダンダンと打ち鳴らしながら身体に訴えかけるリズム――マムフォード&サンズが過去2枚のアルバムで提示したサウンドは、新しいフォークを定義付けるだけに留まらず、幅広いアーティストに模倣され、英米では彼らのようなスタイルを〈マムフォード・ジャム〉なんて言葉で形容するほど、音楽シーンのトレンドとなった。そのわかりやすい例を挙げると、マムフォードを参考にニュー・フォークの作法を採り入れたというアヴィーチー“Wake Me Up”に、イマジン・ドラゴンズ“It's Time”、ワンリパブリック“Counting Stars”あたりか。また、[Champagne]時代に“Starrrrrrr”でそれっぽいアプローチを見せていた[Alexandros]が、ふたたびマムフォード路線へと舵を切った最新シングル“ワタリドリ”や、COMEBACK MY DAUGHTERS“I WAS YOUNG”をはじめ、知らず知らずのうちに日本でも〈マムフォード・ジャム〉は浸透している(?)ことを補足しておこう。

【参考動画】アヴィーチーの2013年作『True』収録曲“Wake Me Up”

 

【参考動画】[Alexandros]の2015年のシングル『Dracula La/ワタリドリ』収録曲“ワタリドリ”

 

 もちろん、そうした外側への影響のみならず、ニュー・フォーク・シーンにも次々と頼もしいフォロワーが現れている。マムフォードの前座も経験済みのベアーズ・デンアンソニー・ダマートヘイ・ロゼッタ!といったサウンド・プロダクション的に直系のチルドレンはもちろん、トラッド・フォークとプログレを掛け合わせた幻想的な音を奏でるドライ・ザ・リヴァーといった、マムフォードから自由なスタンスを引き継いだような個性派も躍進し、この界隈の盛り上がりはまだまだ収まりそうにないのだ。

【参考動画】ベアーズ・デンの2014年作『Islands』収録曲“Elysium”

 

【参考動画】ドライ・ザ・リヴァーの2014年作『Alarms In The Heart』収録曲“Gethsemane”
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