モーツァルト週間」音楽祭の2000年のザルツブルクの歌曲のライヴです。演奏は当時充実した時期を迎えていた名花バーバラ・ボニー、ピアノは彼女とオケでも共演も多かったプレヴィン、チェロにウィーン・フィルフランツ・バルトロメイという顔合わせ。曲目はモーツァルト《春への憧れ》《夕べの思い》、R.シュトラウス《ばらの花環》《あすの朝》、そしてプレヴィン自作の《サリー・チザムのビリー・ザ・キッド追送曲》ほか。ボニーの瑞々しい美声と冷静な中にも潤いをたたえた素晴らしい表現力には得難いものがありました。改めてこの稀有な歌い手の魅力にひたってみたいですね。

【参考動画】バーバラ・ボニー歌唱、アンドレ・プレヴィン指揮によるパフォーマンスの模様