実兄のクエストラヴも参加した5年ぶりの2作目。前作のブロークンビート的な意匠を一部に残すも、今作は全面援護した旦那ジェイク・モレッリの趣味か、ギターが唸るロック、アップ・ビートのポップス、アーシーなジャズやブルースなど多彩なアレンジの曲が並ぶ。同郷フィリーのスティーヴ・マッキーが参加した映画挿入歌も含め、淡々としながらも滋味深いディープな声で独自の世界に引き込むオルタナ志向の意欲作だ。