以前より、協奏曲の名盤を数多く残してきたアバドアルゲリッチの黄金コンビが、2013年にルツェルン・イースター音楽祭で行なった演奏のライヴ録音。それぞれ単独には、これらの2曲の録音は残しているが、この組み合わせでは、意外にも初めての録音となる。演奏は、どちらの曲も極めて美しい音色が魅力的で、豊かなニュアンスがモーツァルトの魅力を最大限に生かしている。しかも、横溢する感情表出や詩的センスの良さにおいても抜群のものがある。ベテランの凄みを感じさせるとともに、アバドとアルゲリッチのコンビならではの名盤といえるでしょう。

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