80年代初頭にシーンに舞い戻った伝説のサックス奏者チャールズ・ロイドは、その後ECMレーベルに16枚ものリーダー作を残し、世界中をツアーし、70年代に隠遁生活を送った西海岸の人里離れた地域にいまなお暮らす。そんな彼のブルーノート移籍第一弾となる今作が、ついに陽の目を浴びる。ジェラルド・クレイトン(p)、ジョー・サンダース(b)、ジェラルド・クリーヴァー(ds)という次世代の精鋭達に加え、ギリシャやハンガリーにまつわる古楽の弦楽器奏者達も参加。77歳にしていまだ音魂を追求するメンフィス生まれの気骨のブルーズマンのスピリチュアルな音世界が圧巻の充実作。