双方に過去最高のヒットをもたらした“Drop It Like It's Hot”をはじめ、初顔合わせの“Beautiful”から名曲を量産してきたスヌープ×ファレルのコンビだけど、久しぶりのコラボは言うなれば“Let's Get Blown”を拡大解釈したような、狙いどころの恐ろしく明快な一枚に。今回はグルーヴを思い切って漂白してからブルーやグリーンに染め直したようなノリで、いつになくエレガントかつステディーなリズムに乗せて、仕立ての良いタキシードに身を包んだ主役が気持ち良さげにノビノビと歌いまくる。パッと耳にした時の印象と聴き込んでからの感想があまり変わらないくらい、即効性があってリーチの早い作品……というあたりがファレルの凄さなのかも。チャーリー・ウィルソンのサポートが実に効果的。