自身のビートメイクとピアノやハープの演奏、そしてルーツのタガログ語も交えた歌唱で極彩色の世界を描き上げた、2014年の話題作が日本でのみCD化。ジャズやクラウトロックまで内包したオーガニックで人懐っこくも瞑想的なタペストリーは、トキモンスタよりはジョージア・アン・マルドロウに近いもの。マーク・ド・クライヴロウフライング・ロータスの作品に参加……とかいう経歴以上の何かが水面下で静かに脈打つ。