FUNKSTATIC JOURNEY OF JAAAAAMES BROOOOWWWWNNN!!!!!!!
[ 緊急ワイド ]いまひとたびの、ジェイムズ・ブラウン
その男が天に召されて早くも9年の歳月が飛び去っていった。それでも、いまだに彼を超えるスーパーバッドは登場していない。今回は話題の伝記映画の副読本 として、ファンクの生命力とソウルの神通力を全身で鳴らしたJBの前進の歴史を、膨大な作品(の一部!)と共に追いかけてみよう!!!!!!!!!

 


 

JB'S FUNKY PEOPLE
今回のリイシュー作を中心に、JBファミリーのアルバムも一部紹介!!(1) 

 

BOBBY BYRD I Need Help King/ユニバーサル(1970)

フェイマス・フレイムスの一員としてJBを支えたNo.2にして名脇役。映画でも重要な役割を担ったことを記念して(?)、JBの下で作り上げたこちらのソロ作が世界初CD化。67~70年のシングル音源を疑似ライヴ仕立てで並べたものだが、歌の駆動力は抜群。JBの黄金期はボビーの全盛期でもあったのだ。

 

 

BOBBY BYRD,VICKI ANDERSON Hot Pants -I'm Coming, Coming, I'm Coming Pヴァイン/ユニバーサル(1989)

ボビーが71~73年にブラウンストーン(JBのレーベルの一つ)に吹き込んだ全音源と、奥方ヴィッキーの同社での録音をコンパイルした日本企画盤。全部チェックしときたい人はマスト。

 

 

BOBBY BYRD Bobby Byrd Got Soul: The Best Of Bobby Byrd Polydor/ユニバーサル(1995)

アナ・キングとの“Baby Baby Baby”(64年)などスマッシュ期から、代表曲“I Know You Got Soul”を生んだキング、そしてブラウンストーンまで、JBと歩んだ時代の重要曲を押さえたベスト盤。まずはこれ。

 

 

THE J.B.'s Food For Thought People/ユニバーサル(1972)

トロンボーン奏者で音楽監督のフレッド・ウェズリーが束ねるインスト集団として正式に名を与えられた、JB'sのファースト・アルバム。ジャズ色も強めながらプロデュースはJBで、スタンダード化している“Pass The Peas”でシャープに幕を開ける。“The Grunt”などブーツィーら初期メンがいた頃の録音だ。

 

 

THE J.B.'s Doing It To Death People/ユニバーサル(1973)

映画では不満分子っぽく描写されていたサックス/フルート奏者のメイシオ・パーカーが復帰し、フレッドと共にイキイキ躍動してみせたセカンド・アルバム。執拗にクールな表題曲はR&Bチャート1位を記録している。

 

 

FRED WESLEY & THE J.B.'s Damn Right I Am Somebody People/ユニバーサル(1974)

フレッドの名がバンド名に登場……ということで彼とJBの共作扱いとなる曲が大半を占め、どことなくニュー・ソウル時代の情緒を纏ったコンセプチュアルな雰囲気に仕上がっている。JBはシンセで参加。

 

 

MACEO Us People/ユニバーサル(1974)

バンドにフレッドの名を冠したのと時を同じくして、JBは出戻り組のメイシオ・パーカーを初のリーダー作リリースにて懐柔(?)。JB's仕込みのファンク・チューンはもちろん、ジャズからブルースまで主役がブロウしまくる快盤。だが、彼はこの後Pファンクへ。

 

 

FRED & THE NEW J.B.'s Breakin' Bread People/ユニバーサル(1974)

さらにバンド名が少し変わり、JBは一歩引いてフレッドがほぼ全編をコントロールした転機の一作だ。全体のサウンドがキャッチーになり、JBとは違う個性も……と思いきや、ここで自身を深めた彼も結局バンドを去ることに。

 

 

THE J.B.'s Hustle With Speed People/ユニバーサル(1975)

フレッドの名が消え、ディスコな未来感を纏ってイメージを一新せんとしたアルバム。とはいえジャケほど雰囲気は変わらず、冒頭の長尺ファンク“(It's Not The Express)It's The J.B.'s Monaurail”からトーン&マナーは健在だ。

 

 

J.B.'s INTERNATIONALS Jam II Disco Fever Polydor/ユニバーサル(1978)

ボス自身の苦境も手伝ってか、完全に時代に流されてみた感じのアルバム。操縦桿は握るもJBらしさは希薄になっていて、マーサ(・ハイ)&ザ・レイザーズのコーラスなどさまざまな要素でサウンドを固めているが……。

 

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