ホセ・ジェイムズにも絡む若手ジャズ鍵盤奏者の全米デビュー作。ジャマイア・ウィリアムズの驀進ドラムに負けじとエレガントな表情を見せつつ激しくピアノを叩きつけ、ローズをメロウに鳴らす自在のプレイでジャズを飛び越えていくオルタナぶりは、ロバート・グラスパー以上にエクスペリメンタルだ。ホセの客演も話題だし、クリス・ターナーの歌う“Wonderlove”はスティーヴィー愛溢れるネオ・ソウルとしても注目したい。