ロブ・ベーコン(ギター)など前作『The Beat』とほぼ同布陣で仕上げられた2年ぶりの新作は、そこでも絡んだジャイルス・モゼーや旧知のドウェレらを共同プロデューサーに擁立し、破綻はないものの曲調の幅を広げている。ひたすら聴き手の心地良さに奉仕するスムースなサックスの響きは毎度のマナーながら、今回は曲の粒が揃った感じだ。ストークリーミント・コンディション)がクルーナーを気取る“Either Way”が絶品。