ABSの黄金時代

社会で生きるって―避けることのできない日常のめんどくさいアレやコレや

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  • 2015.07.07

 

 こんちわ。みなさんどんな感じですか? 僕は5月にツアーがあった後は、あっちへこっちへブラブラ旅行してました。けどそろそろ現実に戻らないといけないのでMikikiに帰って参りましたよ。8月に新しいアルバムが出るよ(ヤッタネ!!)。

Alfred Beach Sandal Unknown Moments felicity(2015)

 梅雨の旅行もなかなか良いもので、というのもあんまり人がいないから。閑散とした牧場や山道や川べりなどで存分に無関係なモノのようになってきた。人は誰しも高飛びとか、蒸発したい願望があるのではないかと思う。日常のいろんなめんどくさいアレやコレやから自由になってみたいという。しかしそうは言っても、出かけてみても結局大して劇的なことなんて起こることもないので、なんとなく時間を持て余してしまう、あの空っぽのどうしようもない時間が俺は好きですね。

 東京から北のほうにダラダラと移動して、たどり着いた町で入った居酒屋では、襟足の長い地元のおじさんがママを相手に一人でクダを巻いているところだった。やがておっさんに呼び出されたと思われるおばさんも加わり、地元町会での様々な人間関係のいざこざ(土地をめぐる諍い、新年会で挨拶しなかったと絡まれた問題、暴力、女)がすごい勢いでディベートされるに至り、バッドフィーリングだったので店を出ましたが、やっぱりどの土地で暮らすにしても社会で生きるってめんどくさいアレやコレとの付き合いですから、せめて心に一輪の花を咲かせていたいですよね……。

 一夜明けて、泊まった素泊まり旅館の近くの蕎麦屋の前を通ると、昨夜クダ巻いてた襟足の長いおっさんが、蕎麦屋の軒先でワンカップを飲みながら鮎を炭火で焼いていた。蕎麦を頼むと鮎の塩焼きが一匹ついてくるとのことで、お得じゃんと蕎麦屋に入るも、出てきた鮎は生焼けだった。蕎麦も味がなくまずかった。お前は新年会でちゃんと挨拶をしろ。

旅行中によく聴いてたアルバム何個か紹介しますと

★ROLAND KIRK『Volunteered Slavery』(1969年)

 

★CAETANO VELOSO『Caetano Veloso』(1971年)

 

★BECK『Mutations』(1998年)

 特にカエターノとか、ブラジル・ラテンものはよく聴いちゃいますね。サウダージ感じさせてほしいのかな。 

【プロフィール】
Alfred Beach Sandal

Alfred Beach Sandal (アルフレッド・ビーチ・サンダル)

2009年に北里彰久(ヴォーカル/ギター)のフリー・フォームなソロ・ユニットとして活動開始。ロックやラテン、ブラック・ミュージックなど、雑多なジャンルをデタラメにコラージュした上に無理矢理ABS印のシールを貼りつけたような唯一無二の音楽性で、真面目に暮らしている。2013年のアルバム『Dead Montano』以降は、岩見継吾(ウッド・ベース)、光永渉(ドラムス)とのトリオ編成を軸として、美学を突き詰め中。